寄附者Interview

Interview_010

中村英行 さん

祖父の背中と標本への好奇心

旅先の仙台で知った「東北大学」

関東在住の小学生・中村英行(なかむら ひでゆき)くんが東北大学を身近に感じたのは、仙台旅行がきっかけでした。

 

青葉城や松島を巡り、街の空気や景色に触れる中で、「仙台に東北大学がある」ことを知ったといいます。旅の思い出を振り返りながら、「楽しかったので、また行きたいです」と目を輝かせて話してくれました。

祖父との会話に背中を押されて

旅行の後、家族との会話の中で、東北大学総合学術博物館や寄附の存在を知ったそうです。

英行くんが寄附を決めたのは、お祖父様との何気ない会話の中でした。

以前、お祖父様が仕事で東北大学を訪れた際に博物館を見学し、寄附の制度を知ったとのこと。帰宅後にその話を聞いた英行くんは「自分も寄附をしてみたい」と思うようになったと話してくれました。

 

貯めていたお年玉を見て、「これを寄附に使うのもいいかも」と考えたそうです。

「おじいちゃんに相談してから、寄附しようと決めました。おじいちゃんは『いいね』と褒めてくれました」

返礼品の恐竜が広げた関心

英行くんは、博物館のウェブサイトを見て、寄附を決めたそうです。特に心惹かれたのは、返礼品の恐竜が描かれたタンブラー。

 

「恐竜のデザインが良かったです。見た目も、裏のロゴも気に入っています」

 

届いたタンブラーは、さっそく日常の中で使ってくれているそうです。氷を入れて炭酸を飲むなど、身近なところで博物館とのつながりを感じている様子が印象的でした。

恐竜から鳥へ、そして骨格標本へ

幼い頃からスピノサウルスという恐竜が好きだった英行くん、いまでは鳥にも強い関心を持っています。カワセミの鮮やかな青に惹かれたことが、鳥の世界に興味を持つ入口になりました。

 

さらに、「鳥は恐竜の子孫である」と知ったことで、興味はやがて骨格や標本そのものをじっくり見たい気持ちが強くなっていったといいます。

 

「生き物の骨格が好きなんです。化石を見て好きになって、じゃあ鳥の骨格はどうなっているのかなって思って」

「もっと展示が増えたらいいな」という願い

寄附がどのように役立つと嬉しいかと尋ねると、英行くんは展示が充実していく未来を思い描きながら言葉にしました。

 

「発掘のためとか、骨とか道具を買ったりとかして、もっと展示が増えたらいいなと思います」

 

インタビューに同席していた東北大学総合学術博物館の高嶋 礼詩館長は、「骨を壊さずに内部構造がわかる3Dスキャナニングが、ちょうど壊れていて…。ご寄附は、そういった骨格標本を研究する機械の修理や導入にも活用させていただけたらと思っています。ありがとうございます。」と、英行くんに感謝の気持ちを伝えました。

編集後記

お祖父様の姿を見て、自分も何かできることはないかと考え、大切に貯めていたお年玉を使う決断をした英行くん。

 

その背景には、家族との会話や仙台での体験、そして知的好奇心を育む日常がありました。

 

「見たい」「知りたい」という気持ちから生まれた支援は、博物館の活動を支え、次の学びへとつながっていきます。