廃液登録ソフトウェアのアップデート 〜研究者の事務的負担軽減〜
廃液登録ソフトウェアのアップデート 〜研究者の事務的負担軽減〜
廃液登録作業から解放したい
— 研究者の苦労から生まれたツールをより多くの人に届けたい —
東北大学の廃液登録システム「iaso」での登録作業は、非常に煩雑で時間がかかる作業です。私自身もその煩雑さに苦しんでいたため、少しでも負担を軽減できる方法はないかと考えました。そこで、Chrome拡張機能を開発しました。このツールは、廃液登録の手続きを自動化し、研究者たちが時間と労力を節約できるように設計されています。現在では、東北大学内で約1/4の廃液処理がこのツールで行われています。
また、廃液処理をさらにサポートするために、廃液タンク案内AIツールも開発しました。このツールは、どの廃液をどのタンクに捨てるべきかを即座に案内してくれるもので、12個ある廃液タンクの情報を覚える手助けをします。作業者が安全に、かつ効率的に廃液を処理できるようになっています。
【大学側からの回答】
私たちが開発したこれらのツールは、東北大学内で非常に高い評価を受けており、多くの研究者の研究効率化に貢献しています。しかし、これらのツールを維持・運営するための費用について、大学側からの支援を受けることはできませんでした。
大学に維持管理費を支援してもらうようお願いしたところ、次のような回答がありました
「当初、ツールは有志の協力のもとで提供されていたものであり、有料化するのは予定外なので難しい。」
そのため、大学側から直接的な資金支援を受けることができず、今後もこのツールを運営し続けるためには、別の方法で資金を集める必要が生じました。
ツールの成果と必要な支援
今年4月にリリースされた廃液登録ツールは、今まで5分かかっていた廃液登録作業を、たった30秒で完了できるようにしました。現在、すでに170回以上のインストールがあり、東北大学内で実際に使われています。これにより、研究者たちはより効率的に廃液を処理し、他の研究活動に専念できるようになっています。
しかし、このツールの維持と改良には継続的なコストがかかります。毎月4万円の維持管理費が必要で、これを1年間支えるために48万円が必要です。支援者の皆様からのご支援により、このツールをさらに改善し、多くの研究者にとってより有益なツールに育てていきたいと考えています。
支援のお願い
私たちの目標は、この廃液登録ツールと廃液タンク案内AIツールを安定的に運営し、さらに多くの研究者に使ってもらえるようにすることです。そのためには、維持管理費を支える資金が必要です。
目標金額:48万円(1年間の維持管理費)
集めた資金は以下に使用されます。
- サーバー維持費
- システムのアップデートと改良
- ユーザーサポート
ツールリンク
以下のリンクから、それぞれのツールにアクセスできます
• 廃液登録ツール(Chrome拡張機能)
• 廃液タンク案内AIツール
ご寄附の方法
個人の方
クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済・郵便振替・PayPay決済・Amazon決済をご利用いただけます。
ページ内にある「寄附をする」ボタンをクリックしていただき、お手続きをお願いいたします。
※ コンビニ決済ではお申込みいただく店舗によって、上限金額が変わります。
法人・団体の方
2023年2月より法人・団体様もWEBフォームからのお申込が可能となりました。
寄附予定書によるお申込みに加え、WEBフォームからもお申込みいただけるようになりました。
WEBフォームでは、各種支払方法をご用意しております。
Amazon Payによるお申込み
①Amazonアカウントがあれば、面倒な情報の入力が不要に!
②領収書不要の場合は、より簡単にお手続きできます。
③100円からのご寄附が可能に(領収書なし・返礼品なしの場合のみ)
Amazon Payご利用で領収書不要の場合は100円からご支援いただけます。
※少額でご支援いただけるのはAmazon Payでのご利用のみです。
なお、Amazon Payでご寄附いただいた場合も、税制上の優遇措置を受けることができます。
(ただし、領収書発行の場合のみ)
※ページ上部の寄附総額は、申し込み完了後、翌営業日以降に反映されます。
Amazon Payからのご寄附はこちら▽
※ページ上部の寄附総額は、申し込み完了後、翌営業日以降に反映されます。
ともプロ実施時のプロジェクト概要について
2025年02月13日(木)
iasoの廃液登録を自動化するpcアプリをダウンロードできるdropbox https://www.dropbox.com/scl/fo/wrn4yi160fbsgewdo8bo8/h?rlkey=pd0j8bg8…
ご支援の御礼と今後のアプリ開発について
2023年12月12日(火)
クラウドファンディングにご支援いただき、心より感謝申し上げます。 皆様のおかげで、支援期間中にPCアプリのアップデートやクラファンサイトでのダウンロードリンクの掲載が可能となりました。 今後は、集められた支援…
PC版自動登録アプリをダウンロードできるようにしました
2023年11月02日(木)
現在化学バイオで試験運用中のアプリを使用できるようにdropboxのリンクを追加させていただきました。ぜひご利用ください。 詳細はこちら▽ https://www.kikin.tohoku.ac.jp/proje…
ともプロ実施時のプロジェクト概要について
2025年02月13日(木)

iasoの廃液登録を自動化するpcアプリをダウンロードできる
https://www.dropbox.com/scl/fo/wrn4yi160fbsgewdo8bo8/h?rlkey=pd0j8bg8osw6tr794aptfnzv6&dl=0
※東北大学の教職員・学生のみがアクセス、使用が可能です。その他の方はご利用いただけませんこと、ご了承ください。
<dropboxの内容>
①【最終】廃液投入記録簿に自動簡易マニュアル
アプリ使用方法を説明しています。アプリ使用前にご覧ください。
②自動廃液登録_ver2.0.1
自動登録アプリです。
③アプリについて
マニュアル以外の注意点をまとめました。
④waste_ver2.0.1.py
アプリに使用されているコードです。
廃液登録エクセルを選択するだけで、同じ溶媒の合計などの計算・
Youtube:https://youtu.be/3vAEAe25dCs
意外と研究に専念できない?理想と現実のギャップ
私は東北大学で化学を専攻しており、日々研究活動を行っています。その中で感じた課題が、「研究以外の事務作業が意外と多い」ことです。物品の発注や書類作成など、研究室での活動を円滑に進めるための業務が存在しています。もちろんこれらは重要なことですし、学生が社会性を身につけるためにも良い経験にもなります。しかし中には煩雑な作業があり、研究時間を圧迫していることも事実です。
研究室に配属されたばかりの学生は研究者としてはまだまだ未熟で、ある程度の研究時間を確保しないと研究者としての感覚を掴めません。これは私が実際に感じたことで、自分の研究について方向性が掴めるようになるまでにはかなりの時間を費やしました。私のような学生が少しでも研究に専念できるような環境を作ってあげることはできないか、と考えたことが本プロジェクトの発端です。
二度手間解消!若手研究者の負担軽減
今回私たちが注目したのは、廃液登録のプロセスが煩雑なことです。化学や薬学、医学の研究には、実験廃液というのもが付き物です。これには様々な薬品が含まれているので、適切に登録・処理しなければなりません。正確な登録が求められるプロセスではあるのですが、不必要な手間も存在しています。具体的には、タンクに投入した廃液をエクセルシートに記入し、さらに回収依頼用のサイトにも転記しなければならないことです。
私たちはこのプロセスを効率化するソフトウェアを2023年3月に開発しました。現在は東北大学内の環境保全センターと相談のもと、東北大学化学・バイオ系での試験運用に向けた準備をしています。私たちはこのソフトウェアを東北大学全学へ、さらには全国の大学や研究所に普及させることを目指しています。これによって学生を含む若手研究者の負担を少しでも軽減させることが、本プロジェクトの目的です。
ソフトウェアのアップデートとさらなる効率化を目指して
今回のプロジェクトでは、試験運用によって明らかとなった問題や改善点を踏まえて、廃液登録ソフトウェアのアップデートを行います。廃液登録システムを使う全ての人が効率的に作業できるよう、より便利でユーザビリティの高いソフトウェアを目指します。また、さらなる業務の効率化を目指して、スマートフォンアプリの開発にも現在着手しています。現状多くの研究室では、薬品の投入時は手書きで記録し、タンクが満量となった時に担当者が前述の回収依頼を行うといった形式をとっています。私たちは、投入時にその都度記録ができるスマートフォンアプリを作成することで、担当者の負担をより軽減できると考えました。さらに、実験データの収集と記録を行うスマートフォンアプリの開発も予定しています。これは現在使われている電子実験ノートよりもより汎用性を高めたものにしたいと考えています。詳細な機能については複数の研究室へのヒヤリングを基に決定しますが、実験中の画像や秤量した試薬のデータなどの情報を一元管理できるものを構想しています。
効率的で公正な研究の一助に
廃液登録ソフトウェアには、単に作業を効率化するに留まらない効果があると考えています。それは、より適切な廃液登録がなされるようになることです。現状のプロセスでは、その煩雑さから適切な廃液登録を行っていない研究室もあり、安全な廃液処理が追考できないリスクさえ生じています。この単純作業を効率化することによって、適切なプロセスを踏む研究室が増えることを期待しています。
実験データの収集アプリに関しても同様です。データ管理を効率的にすることで、不適切なデータの取り扱いを防ぐことに繋がります。
私たちのソフトウェアやアプリが全学で使用されるようになれば、東北大学全体としての研究の効率化に微力ながら寄与できると考えています。「研究第一」を理念に掲げる東北大学において、やはり研究の成果を最大化するための努力は欠かせません。私たちの活動は、研究者の負担を軽減するという裏方的なものではありますが、大きな意味を持つと考えています。
プロジェクトメンバーに関する情報
高宮尚大:環境科学研究科先端環境創成学専攻修士2年
稲川雅也:工学研究科バイオ工学専攻修士2年
瀬田幸於:工学研究科化学工学専攻修士2年
東哲平:工学研究科通信工学専攻修士2年
石川裕也:横浜国立大学大学院環境情報学府情報環境専攻修士2年
私たちは研究活動の中に潜む非効率な作業に悩みを抱えた化学系の学生を中心に集まりました。ソフトウェアの開発に際して、専攻を問わず、さらには学外からもメンバーを募ることで結成しました。
これまでは実験廃液の登録プロセスの煩雑さに注目し、これを効率化するアプリの開発を行ってきました。現在、作成したアプリは化学・バイオ系で試験運用が決定しており、今後はこの運用・保守、アップデートを続けていく予定です。
<ご注意事項>
・このプロジェクトは目標金額の達成有無にかかわらず、ご寄附をいただいた時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルはできませんのでご注意ください。
・目標金額を超えるご寄附があった場合は、「ともに・プログラム」をはじめとする学生支援のために活用させて頂きます。
<税制上の優遇措置等について>
本プロジェクトへのご寄附は、東北大学へのご寄附となり、確定申告をしていただくことにより税制上の優遇措置が受けられます。
※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。
詳しくはこちらをご覧ください。
寄附をされた方には、後日「寄附金領収証明書」を送付致します。
確定申告の際は、ご本名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収証明書が必要となりますので、ご注意ください。
なお、本プロジェクトへのご寄附は、「東北大学基金」の顕彰の対象とさせて頂きます。
詳しくはこちらをご覧ください。
ご支援の御礼と今後のアプリ開発について
2023年12月12日(火)

クラウドファンディングにご支援いただき、心より感謝申し上げます。
皆様のおかげで、支援期間中にPCアプリのアップデートやクラファンサイトでのダウンロードリンクの掲載が可能となりました。
今後は、集められた支援金を活用し、macOSへの対応拡大やスマートフォンアプリの開発を進めていく予定です。
アップデートが完了し次第、Dropboxの内容も随時更新してまいります。
クラファンサイトに記載されているDropboxのURLを定期的にご確認いただけますと幸いです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
PC版自動登録アプリをダウンロードできるようにしました
2023年11月02日(木)

現在化学バイオで試験運用中のアプリを使用できるようにdrop
詳細はこちら▽
https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2023/pj_011_2023?#tab-body01
ご寄附の特典
1,000円のご寄附
・お礼状
・寄附金領収証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”
2.お茶の菅原園「りんごの緑茶」東北大学オリジナルデザイン ver.
3.東北大学オリジナル栞”Hagi”
5,000円のご寄附
・お礼状
・寄附金領収証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”
2.お茶の菅原園「りんごの緑茶」東北大学オリジナルデザイン ver.
3.東北大学オリジナル栞”Hagi”
10,000円のご寄附
・お礼状
・寄附金領収証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”
2.お茶の菅原園「りんごの緑茶」東北大学オリジナルデザイン ver.
3.東北大学オリジナル栞”Hagi”
30,000円のご寄附
・お礼状
・寄附金領収証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”
2.お茶の菅原園「りんごの緑茶」東北大学オリジナルデザイン ver.
3.東北大学オリジナル栞”Hagi”
50,000円のご寄附
・お礼状
・寄附金領収証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”
2.お茶の菅原園「りんごの緑茶」東北大学オリジナルデザイン ver.
3.東北大学オリジナル栞”Hagi”