寄附者Interview

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佐藤 誠 さん

「教育こそが社会の礎」―母校への誇りと未来への期待を込めて

1991年に東北大学教育学部を卒業された佐藤誠様。社会教育を学び、卒業後は半導体関連の企業に入社し、現在は岩手県奥州市の事業所にて経理部門の責任者などとしてご活躍されています。近年、東北大学基金へご寄附いただき、功労賞も受賞されました。今回、寄附に込めた想いや学生時代の思い出についてお話を伺いました。

学生時代の思い出は「カレー」と開通したばかりの地下鉄

「学生時代の思い出といえば、やっぱりカレーですね。」

 

そう笑顔で振り返る佐藤様。当時は仕送りを受けながら、駐車場でのアルバイトなども行っていました。安価でお腹いっぱいになれる学食のカレーは、学生生活を支えるありがたい存在だったそうです。

 

また、在学中には仙台市地下鉄南北線が開通。当時の終点は八乙女駅でした。

 

「開通した当日に友人と乗りに行ったんです。記念に切符を持ち帰りたかったのですが、駅員さんに回収されてしまって(笑)。今でもよく覚えています。」

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地下鉄南北線 一番切符 北四番丁駅発券
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地下鉄南北線南行1番電車(北四番丁駅)
画像出典:仙台市交通局ウェブサイト

 

学生時代に築いた友情は卒業後も続いており、現在でも定期的に集まって食事をするなど、交流を深めているそうです。

海外勤務で得たかけがえのない仲間との絆

卒業後は半導体関連企業で人事業務からキャリアをスタートされました。特に印象に残っているのが、アメリカでの工場立ち上げに携わった経験です。

 

「現地では、駐在員やそのご家族が安心して生活できるよう、さまざまな手続きのサポートをしていました。」

 

当時ともに働いた仲間とは、20年以上経った今でも家族ぐるみの付き合いが続いているとのこと。人と人とのつながりを大切にしてこられた佐藤様らしいエピソードです。

「教育が社会の土台」だからこそ大学を支援したい

もともと赤十字などへの寄附活動を行っていた佐藤様。寄附について考える中で、紺綬褒章の制度を知ったことも一つのきっかけになったといいます。

 

「平凡な人生かもしれませんが、何か爪痕を残したいという気持ちがありました。」

 

寄附先としては自治体や医療機関なども検討しましたが、最終的に大学への寄附を選ばれました。

 

「より良い社会をつくるためには、まず人を育てることが大切です。教育こそが社会の土台だと思っています。」

 

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1980年代後半の附属図書館の様子(出典:東北大学史料館

その中でも東北大学への寄附を決意した背景には、母校への誇りがありました。その中でも東北大学への寄附を決意した背景には、母校への誇りがありました。

 

「東北大学が国際卓越研究大学の第一号に認定されたというニュースを見て、本当に感動しました。母校がこれだけ挑戦を続け、評価されていることを誇らしく感じましたし、その発展に少しでも貢献したいと思いました。」
 

寄附は5年間の分納という形を選択。定年という人生の節目も意識しながら決断されたそうです。また、寄附先は特定の用途を指定せず、東北大学基金の一般基金を選ばれました。

 

「大学を信頼していますので、今必要とされるところに活用していただければと思っています。」

多様な人材を育てる大学であってほしい

現在の趣味はマラソン。年間を通じて複数のレースに参加し、ときには奥様や息子さんと一緒に走ることもあるそうです。海外の大会へ参加した経験もあります。

 

「今年はついに高校生の息子にレースで負けてしまいました。」

 

そう語る表情はどこか嬉しそうです。息子さんには「自分の身長を1センチ超えるごとに1万円をあげる」という約束をしており、すでに2万円分は支払ったとのこと。

 

「あと2万円分くらいは大きくなってほしいですね。」

 

最後に、東北大学への期待を伺いました。

 

「これからも多様な人材を育ててほしいと思います。さまざまな価値観や個性を持った人たちが集まり、社会をより良くしていく。そんな人材を送り出し続ける大学であってほしいですね。」

 

そして将来の楽しみについても語ってくださいました。

 

「いつか息子と一緒に東北大学のキャンパスを訪れてみたいと思っています。」

 

母校への誇りと未来への期待。その想いが込められたご寄附は、これからの東北大学を支える大きな力となっています。

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