学生のアイデアで医療者を笑顔に!〜非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)マスクの負担を軽減〜

現在の寄附総額
399,000

79%

目標金額 500,000円

ご支援いただいた皆様

  • (個人) 50
  • (法人・団体) 0 社・団体

学生のアイデアで医療者を笑顔に!〜非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)マスクの負担を軽減〜

研修で気づいた、今まで見えていなかった医療者の努力

2021年6月、私たちは未来型医療創造卓越大学院プログラムの研修として、東北大学病院高度救命救急センターで現場観察を行いました。これまで医療現場を生で見た経験のなかった関森は、医療現場は先進的な医療技術というよりも医療者の方々の努力や工夫によって支えられている部分がとても大きいことに衝撃を受けました。そして、そうした努力や工夫が医療者の業務の負担になってしまっていることを知りました。

 

例えば、ある患者さんにNPPVマスクを装着する際に、なかなか適切な位置に固定することが難しく、看護師数人がかりで何度も何度もずれを修正しなければならないという場面に立ち会いました。新たな医療技術が生まれる一方で、まだまだ医療者の地道な努力によって支えられている部分は想像以上に大きく、そうした医療者の負担を少しでも減らしたい、との思いでこのプロジェクトを始めました。

 

医療技術の進歩は、患者さんがなるべく負担を感じない治療の実現に大きく貢献してきました。しかし医療現場で働く医師や看護師にとっては、そうした新しい治療法が時に大きな負担を増やすものとなってしまうことがあります。そうした課題が残っている治療法の一つが、「非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)」です。

 

そこで、東北大学病院での研修を通じて現場の課題を把握し、その課題の解決に集中できる環境にあるという強みを持つ私たちこそがこの課題を解決するべきだ、という使命感を持ち、看護師経験のある南・菊池とこの課題の解決に向けて取り組むことにしました。

 

研修で終わらない。医療現場の課題解決で医療者の負担を減らす。

私たちの目的は、非侵襲的陽圧換気療法(以下、NPPV)のマスクの改善により病院で働く医療者の業務負担やストレスを減らすことです。

 

NPPVは薬で患者さんを眠らせる必要のある「人工呼吸器」と比較して合併症が少なく患者さんへの負担が小さい呼吸の治療として知られています。しかし、NPPVマスクは患者が少し顔を動かしただけで簡単にずれてしまいます。マスクがずれる度に医療者はマスクの位置調整をする必要があり、その負担とストレスはとても大きいものです。

 

私たちは未来型医療創造卓越大学院プログラムの研修で東北大学病院高度救命救急センターに伺い、このNPPVマスクの課題を発見しました。私たちが観察したところ、NPPVを管理する看護師は1日あたり約2時間(3分×40回)をマスクの調整に費やしていることが分かりました。研修中や研修後に医療者の方々へのインタビューを重ね、「改善してほしい」との声をいただいています。

 

私たちは、ズレにくく、装着が簡単なNPPVマスクを作りたいと考えています。

 

現場の実情に合わせた改善を

私たちは、医療現場の声を丁寧に効きながらNPPVマスクの課題解決に取り組みます。現在はオンライン上でのインタビューがほとんどです。今後は、実際にNPPV使用しているできるだけ多くの病院・地方の訪問看護を訪れ、医療者・NPPVを使用している患者さんの声を聞きたいと思っています。

 

また、1年以内にプロトタイプの完成を目指しています。NPPVマスクの改善のためには、実際に医療現場で使用されているNPPVマスクの実物を比較しながらの検証する必要があります。加えて、皮膚保護剤やテープを利用し、医療現場でマスクずれの防止として医療者の方が工夫されている方法の再現をしながら解決策を探っていきます。

 

今回のクラウドファンディングで得た資金は、交通費、宿泊費、プロトタイプ作成のための材料購入費(NPPVマスク、皮膚保護剤、テープなど)に使用します。

 

プロジェクトの様子1.JPEG

 

病院でも在宅でも、NPPVをもっと使いやすいものに

[目指す成果]

私たちのプロジェクトの最終的な目標は、3年半後の自分たちの卒業までに、より扱いやすいNPPVマスクを医療現場で社会実装することです。この新たなNPPVマスクを使うことで、現場の医療者が負担軽減を実感できるような改良を実現します。具体的には、1日あたり2時間かかっているマスクのずれ修正の時間が、半分の1時間になることを目指します。

今回のクラウドファンディングでは、その過程の中で医療者インタビューや実物検証から課題の本質をみつけ、その課題を解決するプロトタイプの作成を目標と設定します。

これにより、全国のどんな地域・規模の病院でも大きな負担にならずにNPPVを使用することができるようになります。

 

[波及効果]

また、NPPVは病院だけでなく在宅医療の現場でも使われています。医療者が継続的に管理ができない在宅の患者さんでは、患者さんや家族に大きな負担がかかっています。私たちが作る新たな扱いやすいNPPVマスクが実現すれば、そうした在宅医療でのNPPVの使用にかかる負担も軽減でき、患者さんや家族のQOLの改善に大きく寄与することができると考えています。

 

このように、私たちのプロジェクトではNPPVによる治療をより負担の少ないものにすることで、病院・在宅医療問わず全国の患者さんに質の高い医療を提供することが目標です。

 

グループに関する情報

私たちは、全員が未来型医療創造卓越大学院プログラムに所属しており、博士後期課程進学予定です。

 

看護師の臨床経験をもつ南と菊池は医療現場の実情を身をもって理解しており、現場の課題を医療者の立場から考察することができ、薬学が専門の関森は医療者でも患者でもない第3者的な立ち位置から客観的に考察することができます。

私たちは全員が卓越大学院の医療現場研修を受けており基本的な医学知識が共有されています。また、課題抽出から解決までのプロセスであるデザイン思考を学んでいます。

これまで、医療者へのインタビュー・競合調査・大学教員や企業の方とのメンタリングなどの活動を通して課題への理解を深めてきました。

 

[メンバー]

・関森智紀(薬学研究科/生命薬科学専攻/博士前期課程2年)

・南理央(医学系研究科/保健学専攻/博士前期課程2年)

・菊池里美(医学系研究科/保健学専攻/博士前期課程1年)

団体集合写真 (1).jpg

 

 

<ご注意事項>
・このプロジェクトは目標金額の達成有無にかかわらず、ご寄附をいただいた時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルはできませんのでご注意ください。
・目標金額を超えるご寄附があった場合は、「ともに・プログラム」をはじめとする学生支援のために活用させて頂きます。
 
<税制上の優遇措置等について>
本プロジェクトへのご寄附は、東北大学へのご寄附となり、確定申告をしていただくことにより税制上の優遇措置が受けられます。
※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。
詳しくはこちらをご覧ください。

寄附をされた方には、後日「寄附金領収証明書」を送付致します。
確定申告の際は、ご本名と現住所(住民票に記載のご住所)、法人様の場合は登記簿上の名称とご住所での領収証明書が必要となりますので、ご注意ください。

なお、本プロジェクトへのご寄附は、「東北大学基金」の顕彰の対象とさせて頂きます。詳しくはこちらをご覧ください。
 

クラファン終了!ご協力ありがとうございました‼

2022年12月02日(金)

11/30をもって、2ヶ月間に渡るクラウドファンディングが終了しました。 50名の方々から合計399,000円のご寄附をいただきました。 ご寄附いただいた皆さま、また情報拡散にご協力いただいた皆さま、本当にありがとう…

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インタビュー動画公開中です!

2022年11月28日(月)

ともプロ2022のプロジェクト応援企画として、2021年度プロジェクト東北大学イノベーションフェスティバル:TIDEのメンバーである青山敦さんにインタビューをしていただきました。 インタビュー動画はコチラ▼ &n…

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クラウドファンディング開始

2022年10月06日(木)

こんにちは!東北大学NPPVマスク開発プロジェクトです。 先日、10月1日よりクラウドファンディングを開始しました。 早速ご支援くださった方もおり、メンバー一同大変励みとなっております。 私たちは「NPPV…

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クラファン終了!ご協力ありがとうございました‼

2022年12月02日(金)

11/30をもって、2ヶ月間に渡るクラウドファンディングが終了しました。
50名の方々から合計399,000円のご寄附をいただきました。
ご寄附いただいた皆さま、また情報拡散にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今後は、いただいた資金を活用させていただき、まずは私たちのアイデアを形にしたプロトタイプの作成に取り組んでいきます。
進捗状況などは引き続きこちらのページやTwitterを通して発信させていただきますので、今後もご覧いただけますと嬉しいです。

「新しいNPPVマスクで医療者の負担を少しでも軽くする」という私たちの目標を必ず実現するため、これからも努力してまいります!

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インタビュー動画公開中です!

2022年11月28日(月)

ともプロ2022のプロジェクト応援企画として、2021年度プロジェクト東北大学イノベーションフェスティバル:TIDEのメンバーである青山敦さんにインタビューをしていただきました。
インタビュー動画はコチラ▼

 

 

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クラウドファンディング開始

2022年10月06日(木)

こんにちは!東北大学NPPVマスク開発プロジェクトです。

先日、10月1日よりクラウドファンディングを開始しました。
早速ご支援くださった方もおり、メンバー一同大変励みとなっております。

私たちは「NPPVマスクの改良」を目指して一年以上前から取り組んできました。
これまでに10名以上の医師・看護師の方々にインタビューをさせていただきながら、課題の本質を探り、どうしたら医療現場の負担を軽くすることができるか、日々思案しています。

先日も、9月にインタビューさせていただいた看護師さんの声をもとに、NPPVマスクを使用する場面でどこに時間や手間がかかってしまっているのか、どうして負担に感じてしまうのかといったことについてメンバーとディスカッションしました。

こうした意見交換を踏まえた新たなNPPVマスクの実現に向け、まずはプロトタイプを作成するための資金を今回のクラウドファンディングで集めたいと考えております。
医療現場の声を形にするため、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

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2022年11月30日

コロナ禍、医療関係者の皆さま長期に及びご尽力頂きありがとうございます♪郷里の福岡県出身小宮豊隆氏が貴大学名誉教授ということで、九州と東北~遠くにありながら~いつも身近に感じています♬

貴大学の今後益々のご発展を祈念しております✨

吉田 浩

2022年11月17日

学生さんの夢がかなうように些少ですが支援します。

大和田 祐二

2022年11月17日

頑張ってください。応援しています。

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2022年11月08日

応援しています。

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2022年11月08日

応援しています

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2022年11月06日

臨床現場から抽出した本課題解決に向けて頑張ってください。

平野 尚也

2022年11月02日

現場の課題を解決する取り組み、応援しています。

内 倫子

2022年10月31日

プロジェクトメンバーさんと同じ疑問を日々感じてました!僅かですが応援しています

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プロジェクトオーナー

NPPVマスク開発プロジェクト

ご寄附の特典

1,000円のご寄附

・お礼状

・寄附金領収証明書

・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)

・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。

1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”

2.北限のお茶”kitaha”東北大学オリジナルデザインver.

3.東北大学オリジナル栞”Hagi”

 

※ご入金確認後、1カ月後程度を目途にお送り致します。

※クレジットカードでお申込みの方へは、カード会社から本学への入金後の送付となりますので、ご了承ください。

5,000円のご寄附

・お礼状

・寄附金領収証明書

・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)

・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。

1.東北大学オリジナルブレンドコーヒー”THANKS BLEND”

2.北限のお茶”kitaha”東北大学オリジナルデザインver.

3.東北大学オリジナル栞”Hagi”

 

※ご入金確認後、1カ月後程度を目途にお送り致します。

※クレジットカードでお申込みの方へは、カード会社から本学への入金後の送付となりますので、ご了承ください。

10,000円のご寄附

・お礼状

・寄附金領収証明書

・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)

・「ロゴマーク入りオリ ジナルスマートフォンスタンド 」

 

※ご入金確認後、1カ月後程度を目途にお送り致します。

※クレジットカードでお申込みの方へは、カード会社から本学への入金後の送付となりますので、ご了承ください。

30,000円のご寄附

・お礼状

・寄附金領収証明書

・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)

・「吾輩は羊羹好きな猫である(ミニヨーカン4個入)」&

 東北大学ロゴ入りオリジナル手ぬぐい『Tohoku University & SENDAI MAP』」セット
手ぬぐい_A_サムネイル.jpg

 

※ご入金確認後、1カ月後程度を目途にお送り致します。

※クレジットカードでお申込みの方へは、カード会社から本学への入金後の送付となりますので、ご了承ください。

50,000円のご寄附

・お礼状

・寄附金領収証明書

・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)

・「東北大学115周年記念クッキー缶『115th Anniversary』」

 

※ご入金確認後、1カ月後程度を目途にお送り致します。

※クレジットカードでお申込みの方へは、カード会社から本学への入金後の送付となりますので、ご了承ください。

100,000円のご寄附

・お礼状

・寄附金領収証明書

・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)

・「東北大学創立115周年記念プレミアムビール-Kawatabi Berry-」&
 「東北大学ロゴ入りオリジナル手ぬぐい『Tohoku University & SENDAI MAP』」セット

・東北大学プレミアム返礼品より1品<2023年5月頃ご案内>

手ぬぐい_A_サムネイル.jpg

 

※ご入金確認後、1カ月後程度を目途にお送り致します。

※クレジットカードでお申込みの方へは、カード会社から本学への入金後の送付となりますので、ご了承ください。

※東北大学プレミアム返礼品については2022年5月以降に別途ご連絡致します。詳細についてはこちらをご覧ください。

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