【仙台発!】日本準優勝CanSatチーム
世界大会ARLISSへ初挑戦!

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【仙台発!】日本準優勝CanSatチーム
世界大会ARLISSへ初挑戦!

ご覧いただき、ありがとうございます。

 

私たちTohoku TEAM Xは、「CanSat(カンサット)」と呼ばれる小型ローバーを開発する学生宇宙開発チームです。この競技では、機体を上空から投下した後、自動走行によってゴール地点を目指し、タイムと距離を競います。

 

2026年3月、私たちは種子島ロケットコンテストに出場し、全国37チームの中から、団体初の「0mゴール」を達成し準優勝を果たしました。

 

次の目標は、2027年夏にアメリカで開かれる世界大会「ARLISS(アーリス)」への初挑戦です。国内で培った技術をさらに磨いて世界の舞台でゴールを目指し、その経験を次の世代へ還元していきます。

 

日本での準優勝から、世界への挑戦へ。
Tohoku TEAM Xの新たな一歩が始まります。

 

 

初の0mゴールへ——Tohoku TEAM X の軌跡と挑戦

そもそもCanSatとは?——1kgの機械に詰め込んだ宇宙探査機

みなさんは、「CanSat(カンサット)」を知っていますか? 多くの方にとっては馴染みのない言葉かもしれませんが、漫画『宇宙兄弟』を読んだことのある方はなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

「CanSat」は「缶(Can)サイズの衛星(Satellite)」が名前の由来となっている、人工衛星を模した小型のローバーのことで、月面や惑星の探査が想定された機体となっています。
 

作りとしては至ってシンプルでありながらも、アイデア次第でさまざまな機能を搭載できることから宇宙開発教材としても活用されており、私たちをはじめ多くの学生団体によって現在も開発が続けられています。

 

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CanSat 韋駄天

 

CanSatは、製作して終わりではありません。完成した機体を上空から投下し、自力でゴールまでたどり着けるかを競う大会が各地で開かれています。

 

もっとも代表的なのが「自律制御カムバック競技」です。クレーン等で上空まで運んだ機体をパラシュートを使用して地上へと投下し、着地後遠隔の操作をすることなく定められたゴールを目指します。そこで、ゴールまでの距離やたどり着いた時間を基に点数を競います。「0mゴール」とは、ゴールである三角コーンに機体が接した状態を指します。私たちが参加している競技も、この自律制御になります。

 

競技中は、外部から機体に指示を出すことは一切できません。どんな地面に着地するのか、風はどちらへ吹いているのか、着地したときどのような姿勢になっているのか。起こりうることをすべて想定して、あらかじめプログラムに書き込んでおく必要があります。

 

CanSat製作では、小型の機体に自ら判断しゴールを目指すためのプログラムと、着地や走行時の衝撃に耐え悪路を進むための構造の両方を詰め込む必要があります。しかし機体のサイズも重量も規定により限られているため、なんでも詰め込めるわけではありません。

 

それぞれのチームが創意工夫を凝らし、限られた大きさの機体に様々な技術を詰め込んでひとつのミッションを実現する。そこに、CanSat競技の難しさと大きな魅力があります。

 

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投下シーケンス

 

 

全国大会で団体初の「0mゴール」、そして準優勝

私たちは、もともと東北大学のロケット開発サークル「FROM THE EARTH(F.T.E.)」の活動の一環として、CanSatの開発に取り組んできました。どの団体にとってもCanSat競技における0mゴールはひとつの大きな目標になりますが、F.T.E.ではこれまでにゴールを達成したことがありませんでした。

 

私たちのチームは当初CanSatに馴染みのない学生の集まりでしたが、繰り返しの機体製作を通して着実に改良を続けてきました。

 

サークルに所属していたおよそ2年半の間に5つの機体を製作し、ゴールこそ成し遂げられませんでしたが、競技の参加や共同実験を通して大きな手応えを感じていました。

 

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歴代CanSat

 

次は必ずゴールできる」という確信はチームメンバーの皆が抱いており、「もう一度、培った技術で結果を残したい」という想いを持った有志のメンバーで、サークルOBとしてCanSatチームを再結成しました。

 

その後参加した種子島ロケットコンテストでは、「シンプルに堅実に動作する機体」をコンセプトとしてサークル活動時に培った「ゴールするための」技術を惜しみなく詰め込み、機体を製作しました。
 

その結果、全国から37チームが出場したCanSat部門「自律制御カムバック競技」で、0mゴールを達成し、準優勝を果たすことができました。

 

学生時代から続けてきた試行錯誤が、初めて大きな結果につながった瞬間でした。

 

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CanSat ゴール

 

 

次なる舞台へ——今までとは桁が違う

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砂漠


国内大会で準優勝を果たした今、私たちはさらにその先を目指します。次なる目標は、毎年夏にアメリカ・ネバダ州で開催されるCanSatの国際大会「ARLISS」への挑戦です。


これは私たちが当初結成時に最終目標として設定した舞台でもあり、CanSatの技術力を実証する最高峰の大会です。

 

これまでと比べて投下高度は50mから4000mへと上昇します。投下会場は砂漠のため、走行距離も長くて数kmと、大幅に難易度が上がります。投下も今までのクレーンやドローンからロケットになり、打上時の振動も懸念されます。

 

これまでの競技と比較しても非常に困難な環境に我々の技術がどこまで通用するのか挑戦したい、そう考えています。

 

 

「ARLISS」に挑戦するために

世界大会への挑戦には、技術だけでなく、多くの費用も必要になります。
 

CanSatの機体は、通常1機あたり10万円ほどの開発費がかかると言われていますが、私たちは、独自の工夫によってこれを平均3万円ほどに抑えながら開発を続けてきました。
 

しかしより過酷な環境に対応する機体を開発するためには、様々な部品や材料を用いて試作と実験を繰り返さなければなりません。そのためには、さらなる開発資金が必要です。
 

さらに、ARLISSはアメリカで開催されるため、大会の参加には国内大会よりも多くの費用がかかります。これら費用を学生メンバーだけですべて負担することは、大きなハードルとなっています。よって、「ともプロ!」での皆様のお力添えが必要です。
 

 

私たちが作る機体——「シンプルに堅実に」を突き詰めた技術

種子島ロケットコンテストで団体初の0mゴールを達成した機体「羊缶」について、簡単に紹介しようと思います。
 

こちらが「羊缶」です。この機体は「シンプルに堅実に動作する機体」のコンセプトをベースとしてボディの小型化に重点を置いており、羊羹のようにコンパクトな見た目が特徴です。
 

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CanSat 羊缶

 

 

本機体の構造の特徴は、4本のアルミニウム製の円柱(アルミロッド)を軸とした「フレーム構造」を採用していることです。
 

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フレーム構造


モータや電子基板、センサを格納するボディ部分にはプラスチック材料を使用していますが、これだけでは衝撃に弱く、着地時に破損してしまう恐れがあります。そこで4本のアルミロッドを軸とすることで、ボディ全体を頑丈にできます。さらに、ねじ止めは両端の板部分だけで良いため、組立・分解が簡単に行えるというメリットもあります。
 

また、タイヤとモータを繋ぐ部品は、アルミニウムを削りだして製作した自作部品を使用しています。
 

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羊缶ドライブシャフト
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ドライブシャフト図

この部品は着地の際タイヤからの衝撃を特に受ける部品であるため、着地衝撃が片方のタイヤにつき2箇所に分散されるように工夫しています。市販の部品ではこの要望を満たすものがないため、私たちの手でアルミ合金を一から削り、厳密に調整して希望の部品を作り出しています。加工位置によってはコンマ1ミリの誤差も許されず、加工担当者の腕が試される場面になります。
 

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羊缶正面図
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羊缶 力伝達図

「部品をひとつ増やしただけで強度がそんなに変わるの?」と思った方もいらっしゃるかも知れませんが、大きく変わります。団体初のゴールを達成した種子島ロケットコンテストでは、10m程の高さから機体が自由落下するトラブルがありましたが、大破することなくゴールまで走り切る頑丈さを示してくれました。私たちにとっては、初ゴール達成を支えた大切な部品であるといえます。
 

 

世界大会「ARLISS」でのミッション

私たちが目指すのは、ARLISSで0mゴールを達成することです。
しかしARLISSは、前述した通り、砂漠という広大な会場でロケットを用いて打ち上げられます。

そのため、ロケットによる振動や砂漠特有の砂塵や地形、そして数kmにわたる長距離走行など、過酷な環境を乗り越えられる性能を今までと変わらないサイズの機体に詰め込まなければなりません。
 
よって機体には、これまで以上の耐久性や防塵対策、長時間のミッションに耐える電源設計などが求められます。
 

私たちは現在、種子島ロケットコンテストで実証した小型・軽量化技術や耐久性に優れた構造をベースに、そのような環境でも確実にミッションを遂行できる機体を目指し、開発を進めています。
 

そして、私たちの目標は、ARLISSに出場することだけではありません。今回の挑戦を通して得た技術や経験を、F.T.E.をはじめ次の世代の学生や他の学生宇宙開発団体へ還元したいと考えています。ARLISSは技術的な難易度が高く、学生団体が挑戦するためには多くの技術やノウハウが必要になります。
 

私たちが世界大会への挑戦を実現し、その過程で得た知見を共有することで、東北から学生宇宙開発をさらに盛り上げ、より多くの学生団体が世界の舞台へ挑戦できる流れを作りたい。
 

それが、私たちがARLISSに挑戦するもう一つの大きな目的です。
 

 

Tohoku TEAM X について

Tohoku TEAM Xは、東北大学のサークルである「FROM THE EARTH」(F.T.E.)のOBメンバー6人から構成される学生宇宙開発チームです。F.T.E.ではCanSatだけでなく小型ハイブリッドロケットの開発も行っており、ロケット開発で得た知見も生かして開発を行っています。

チームは、回路とソフトウェア開発を主に担うグループと、機体の設計・製作を行うグループに分かれて開発を行っています。それぞれが強みを生かし、日々互いの技術を高め合っています。

 

田中 大翔(工学部/機械知能・航空工学科 学部4年)

プロジェクトマネージャーです!製作では、ソフト担当です。実は来年会場に行くと昔大会を見学して以来13年ぶりの再訪となります。子供の頃憧れた舞台に再び立てるよう全力を尽くします!

 

 

佐藤 空馬(理学部/物理学科 学部4年)

制御プログラムなどのソフトウェアを担当しています。応援のほどよろしくお願いします!


 

佐貫 眞人(工学部/機械知能・航空工学科 学部4年)

ハードウェアの設計を主に担当しています。実は、ARLISSは漫画『宇宙兄弟』に出てきた憧れの大会です!応援よろしくお願いします!!

 

 

黒岩 亮太(工学部/機械知能・航空工学科 学部4年)

金属部品の加工、機体製作の総括を担当しています。ミスチルをよく聴きます。試行錯誤を繰り返してより良い機体を作っていきたいと思っておりますので、応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

狩俣 空(工学部/機械知能・航空工学科 学部4年)

基板の設計、製作を担当しています。他のモノづくり系団体にも所属しています。機体が確実にゴールできるよう全力で頑張ります!


 

荻野 哲平(理学部/宇宙地球物理学科 学部4年)

機体設計、製作を担当しています。犬派です!


 

私たちの挑戦を、ぜひ応援していただければ幸いです。

 

頂いた応援メッセージ

14期代F.T.E.代表 水川 雄介 

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代表 水川 雄介 

東北大学ロケット製作・打上サークルFROM THE EARTHの同期で、元代表の水川雄介です。
私は3年間、同期として、そしてサークルの代表として、Team Xが何度も試行錯誤を重ねながら、新しいことに挑戦し続ける姿を見てきました。

エンジニアリングの技術を追求するだけでなく、地域の子どもたちにものづくりの魅力を伝える活動にも取り組んできたことは、Team Xの大きな強みだと思います。これまで積み重ねてきた日々の努力を、ARLISSという舞台で存分に発揮できることを願っています。

一般社団法人とんペディア代表 安部央人

とんペディアの安部です!
我々は東北大生向けアプリとんペディアの運営や学生の取り組みの応援をしています!とんペディアとしても去年"ともプロ!"に挑戦しました!

私も宇宙領域に興味があって、CanSatも大好きです。ロケットサークルがあったり有名研究室があったりと、東北大の宇宙のポテンシャルはめちゃめちゃあります!仙台から世界へ、そして宇宙へ!応援しています!


 

東北大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 桒原 聡文 先生
 (FROM THE EARTH 顧問)

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教授 桒原 聡文 先生
(FROM THE EARTH 顧問)

F.T.E.に所属していた頃から、彼らは0mゴールという目標に向かって試行錯誤を重ねてきました。
そしてついに目標を達成し、次のステージへ進もうとしています。ARLISSは私自身も挑戦した大会です。国内では経験できない環境で、自分たちの作ったものが通用するかを問われる、学生にとって得難い場だと思います。
3年間の積み重ねと種子島ロケットコンテストでの結果があれば、世界でも必ず成果を残してくれるはずです。ぜひお力添えをお願いいたします。

 

 

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1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド

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