症状が伝わらないをなくしたい!
言葉の壁を越える医療コミュニケーションアプリ『onomacare』

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「うまく言えない痛み」を、伝えられる医療へ

 新しい問診支援システム「Onomacare」の開発 

「どのように痛みますか?」

 

病院でそう聞かれたとき、自分が感じている痛みをうまく言葉にできなかった経験はないでしょうか。

 

「ズキズキする」
 「ジンジンする」
 「ギューッと締め付けられる」

 

私たちは、こうした身体の違和感や不調を、日常的にオノマトペ(擬音語・擬態語)を使って表現しています。しかし、言葉や文化が変われば、その感覚まで同じように伝わるとは限りません。

 

私たちが海外で体調を崩したとき。
 日本で暮らす留学生が医療機関を受診するとき。
 まだ十分に言葉を使えない子どもや、会話に不安を抱える高齢者が診察を受けるとき。

 

「痛い」ことは分かっていても、「どこが、どのように、どれくらい痛いのか」まで伝えることは簡単ではありません。

 

そこで私たちは、東北大学で情報科学を学ぶ学生として、ITの力でこうした医療コミュニケーションの課題を解決したいと考えました。

 

それが、問診支援システム「Onomacare」を開発したきっかけです。

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言葉だけに頼らない、新しい問診のかたち

痛みは、本人にしか分からない感覚です。


「ズキズキする」「締め付けられる感じがする」と伝えても、その言葉から思い浮かべる痛みが、患者さんと医療者で同じとは限りません。


Onomacareは、こうした「本人にしか分からない痛み」を、医療者と共有しやすい情報に変えるための問診支援システムです。


その特徴の一つが、オノマトペをイラストで表現し、患者さん自身が自分の感覚に近いものを選べる仕組みです。
まず、身体部位マップから、頭や胸、腰など、痛みがある場所を選択します。

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次に、痛みの強さや、いつから続いているのかを入力します。

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そして複数のイラストを比較しながら、刺されるような痛み、締め付けられるような痛み、身体の深いところに感じる痛みなど、自分の感覚に最も近いものを選びます。

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こうして、

どこが痛むのか
 ↓
 どれくらい強く、いつから続いているのか
 ↓
 どのような痛みなのか

を一つずつ整理し、最後に症状サマリーとしてまとめます。

さらに、多言語で入力された症状から問診票を作成し、QRコードを通して日本語で医療者に提示することも想定しています。

 

例えば、

「右胸が、締め付けられるように、強く、昨日から痛む」

というように、患者さんが感じている痛みを、医療者が確認しやすい形で共有します。

患者さんの「伝えたい」と、医療者の「知りたい」をつなぐ。

 

それが、Onomacareの目指す問診支援です。

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TAIBOKUの活動内容

今回のともプロ!では、現在のプロトタイプをさらに発展させ、実利用に向けた検証とシステム開発を進めます。

 

1.実利用に向けた検証

東北大学には2,000人を超える留学生が在籍しており、さまざまな言語や文化的背景を持つ学生が学んでいます。Onomacareも当初から、日本特有のオノマトペに馴染みのない外国人・留学生を、主な利用者の一つとして想定してきました。


私たちはこれまで留学生の方々との対話を通じて、日本の医療機関を受診する際、自分の症状を思うように伝えられないことがあるという声を伺ってきました。こうした声も、言葉だけに頼らない問診支援を考えるきっかけとなっています。


今後は学内の留学生団体と連携し、Onomacareを実際に使っていただきながら、イラストの選びやすさや操作性、言語・文化的背景による捉え方の違いなどを検証します。
そこで得られた声や利用時の傾向を開発に反映し、イラストの提示方法や質問項目、画面設計を改善します。

 

2.一人ひとりに合わせた「個別最適化問診」へ

現在のOnomacareでは、身体部位や痛みの強さ・時期、痛みの感じ方に近いイラストを選択することで、症状を整理する仕組みを実装しています。

次のステップでは、利用者の回答に応じて、提示する質問やイラストが変化する仕組みを開発します。
痛みの部位やそれまでの回答から選択肢を絞り込むことで、誰に対しても同じ質問を提示するのではなく、一人ひとりが自分の感覚に近い表現へたどり着きやすい問診を目指します。

また、利用検証を通じて、言語や文化的背景によるイラストの捉え方に違いが確認された場合には、その結果を提示方法の改善にも反映します。

皆さまからいただくご支援は、アプリのさらなる機能拡張に必要なサーバー・データベース環境の整備、多言語対応やUI改善などの開発費用に活用させていただく予定です。

 

3.実証の成果を、社会実装への一歩に

Onomacareが目指すのは、医療機関や薬局など、実際に症状を伝える場面で活用されることです。
利用検証を通じて有用性と改善点を明らかにし、その成果を発信・公開することで、今後の実証や導入に向けた基盤を築きます。

この取り組みを、Onomacareが実際の医療の場で活用されるための確かな一歩にしたいと考えています。


 

助成金の活用とスケジュール

いただいたご支援は、Onomacareの利用検証と機能開発、実利用に向けた環境整備に活用します。
 

一次目標 50万円

サービス基盤の整備
学内の留学生団体と連携して利用検証を行い、イラストの分かりやすさや操作性、言語・文化的背景による捉え方の違いを確認します。
あわせて、サーバー・データベース環境を整備し、得られた声や利用傾向をもとに、イラストの提示方法や質問項目、UIを改善します。

 

到達目標 100万円

「個別最適化問診」の開発と多言語対応の拡充
利用者の回答に応じて、次に提示する質問やイラストを変化させる仕組みを開発します。
さらに、多言語対応やUIの改善を進め、言語や文化的背景が異なる利用者でも、自分の感覚に近い表現へたどり着きやすい問診システムへ発展させます。
 

挑戦目標 200万円

実際の医療現場での活用を見据えた実証へ
利用検証をさらに広げるとともに、医療関係者からも意見を伺いながら、症状サマリーの内容や問診の流れなどを改善します。


患者さんが受診前にスマートフォンから症状を入力し、身体部位や痛みの強さ、イラストから選んだ痛みの感覚などを症状サマリーとしてまとめ、QRコードを通じて医療者が確認できる一連の仕組みを整備します。

さらに、医療者の視点から「診察時に必要な情報が十分に含まれているか」「短時間で内容を把握できるか」といった点を確認し、症状サマリーの項目や表示方法、問診の流れを改善します。

これにより、「症状を入力できるアプリ」ではなく、患者さんが入力した情報を、実際の診察につなげられる問診支援システムとしての実証を目指します。

 

言葉に左右されず、安心して症状を伝えられる医療へ


このプロジェクトでまず目指すのは、患者さんが自分の症状をより伝えやすくなり、医療者がその内容をより理解しやすくなることです。
 

病院では、自分の症状を正確に説明しようと思っていても、医師を前にすると緊張して、うまく言葉が出てこないことがあります。日本語を母語としない方や子ども、高齢者などにとっては、自分の感覚を言葉だけで表現すること自体が難しい場合もあります。
 

Onomacareは、オノマトペのイラストや身体部位マップなどの視覚表現を用いることで、「どこが、どのように、どれくらい痛むのか」を整理し、自分の感覚に近い形で医療者へ伝えることを支援します。

そのため、Onomacareが支援できるのは留学生や外国人だけではありません。診察時に緊張してしまう方、まだ十分に言葉を使えない子ども、会話に不安を抱える高齢者など、症状を言葉にすることに難しさを感じるさまざまな人への活用が考えられます。
 

さらに、利用検証を重ねながら、異なる言語や文化的背景にも対応できる仕組みへ発展させることで、将来的には国内にとどまらず、より幅広い場面で活用できる可能性があります。
 

言語や年齢、文化的背景にかかわらず、誰もが自分の症状を伝え、安心して医療につながれる環境をつくること。
 

その実現に向けて、Onomacareを一つのアイデアで終わらせず、実際に使われる仕組みへと育てていきます。

 

情報科学から、医療の「伝える」を変える

Onomacareは、東北大学大学院情報科学研究科で学ぶ3人の学生によるプロジェクトです。
それぞれ異なる研究分野で培った知識や技術を持ち寄り、企画からシステム開発まで学生自身で取り組んでいます。

 

秋吉 陽生(プロジェクトリーダー)

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海外で体調を崩した際、自分の症状を思うように伝えられず困った経験をきっかけに、Onomacareを立ち上げました。

現在はバイオ情報学を専門に研究しています。プロジェクトでは代表として、全体の企画・設計や利用検証を担当しています。


 

豊嶋 大翔(開発)

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量子アニーリングをはじめとする最適化手法について研究しています。

Onomacareではシステムの設計・開発を担当し、より使いやすい問診システムの実現に取り組んでいます。


 

渡邊 裕介(開発)

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大規模言語モデル(LLM)を活用した問題難易度推定などの研究に取り組んでいます。

Onomacareでは、システム開発や機能設計を担当しています。

私たちは医療の専門家ではありません。だからこそ、医療そのものを判断するのではなく、患者さんが自分の症状を整理し、医療者へ伝える部分を情報技術で支えることに取り組んでいます。

情報科学を学ぶ私たちだからこそできるアプローチで、言語や年齢、文化的背景に左右されず、自分の症状を伝えられる医療の実現を目指します。
 

 

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TAIBOKU
代表 秋吉 陽生

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・東北大学オリジナル野帳(ランダムでのお渡しとなります)

 

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1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド

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・Kawatabi Cold IPA クラフトビール

 

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