シニアが最新技術で地域を変える。東北発「てくりば」
シニアに、AIを楽しむきっかけを。 宮城発「てくりば」
生成AIで文章や絵、音楽をつくる。インターネットの情報が本当か、自分で確かめてみる。新しい技術には、暮らしを便利にするだけでなく、新しい趣味や会話を生む楽しさがあります。一方で、興味はあっても「どこを押せばよいか分からない」「家族に何度も聞くのは申し訳ない」と、最初の一歩を諦めてしまう方もいます。「てくりば」は、東北大学の学生とシニアが同じ机を囲み、生成AIやファクトチェック、デジタルものづくりを一緒に楽しむ宮城発のコミュニティです。すでに始まっているこの活動を一度きりの体験会で終わらせず、分かりやすい教材、安心して試せる環境、継続して支える運営体制を備えた地域の学び場として確固たるものにするために、ご寄附を活用します。
「分からない」と言える場所をつくりたい
てくりばを始めたきっかけは、遠い社会課題ではなく、私の祖父母でした。祖父母は当初、AIに対して「よく分からなくて怖い」「自分には関係がない」と話していました。けれど、隣で一緒に画面を見ながら実際に触ってみると、少しずつ質問が増え、AIとのやり取りを楽しむようになりました。必要だったのは、難しい説明ではなく、安心して最初の一歩を試せる時間だったのです。
一方で、祖父母がインターネット上の偽情報を本当だと信じていたこともありました。責めることはできません。もっともらしい文章や画像を前に、何を手掛かりに確かめればよいのかを学ぶ機会が、ほとんどなかったからです。生成AIで本物らしい情報を誰でも簡単につくれる時代に、このまま何もしなければ、楽しめる人と不安のために遠ざかる人の差はさらに広がってしまう。私は、これから何かを始めなければならないと感じました。
私は現在、東北大学大学院工学研究科でロボティクスを学んでいます。その知識を一方的に教えるのではなく、地域の方の不安や興味から一緒に学ぶ場に変えたいと考え、地域の団体とともに「てくりば」を立ち上げました。実際に回を重ねる中で何度も聞いたのが、「興味はあるけれど、自分には難しそう」「一度だけの講座では、家に帰ると分からなくなる」という声です。新しい技術への関心がないのではありません。安心して質問し、自分の手で何度でも試せる機会が足りないのだと感じています。今必要なのは、新しい活動を次々に増やすことではなく、参加者の声から教材と運営を磨き、てくりばを地域に根づく継続的な場へ育てることです。
だから、てくりばは一方的に操作方法を教える教室ではありません。参加者本人が端末を触り、学生は隣で一緒に考えます。分からないときは止まり、うまくいかないときは言葉や手順を変えて、もう一度試します。速く覚えることや難しい成果物をつくることより、「面白かった」「家でも続きをやってみたい」と思えることを大切にしています。
ファクトチェックの回では、私が制作したスマートフォンゲーム「うのみ」に挑戦してもらいます。画面に届くメッセージや写真、投稿などを手掛かりに、AI検索、Google画像検索、ストリートビューなどを駆使して、物語の真相をチームで追うゲームです。正解を早く当てるのではなく、「なぜ怪しいと思ったのか」「この写真は本当にその場所なのか」を仲間と話し、複数の情報を照合します。講義で注意事項を覚えるだけではなく、夢中でゲームを解くうちに、偽情報や詐欺に出会ったときの確かめ方が身につく教材を目指しています。
生成AIの体験会では、文章、画像、音楽などから、参加者が自分の好きなものを選びます。旅行の思い出に文章を添える、孫へ贈るカードをつくる、好きな雰囲気の音楽をつくる。さらに、希望する日時や料理、予算をAIエージェントへ伝え、条件に合うお店を探して予約手続きまで進める流れなど、暮らしに近い使い方も体験します。同じお願いでも言葉を少し変えると結果が変わり、自然と会話が生まれます。個人情報、著作権、AIが誤った内容を答える可能性も、楽しい体験と同じ時間の中で扱います。
2025年11月から2026年8月までの申込フォームには、同じ方の複数回申込を含めて延べ54件の回答があり、そのうち50件が50〜70代でした。加えて、フォームを通さずに参加した方も約20人いました。これらはユニーク参加者数を示す単純合計ではありませんが、フォーム回答だけでは捉えきれない広がりがありました。新しい趣味を見つけたい方、地域のスマートフォン相談に学びを生かしたい方、自分の経験から小さなアプリを考えてみたい方もいます。ただし、今すぐ全員に発明や地域課題の解決を求めるわけではありません。まずは技術を楽しみ、自分にも扱えるという手応えを持つこと。その積み重ねの先に、誰かの役に立つ使い方や、自分でつくってみたいものが自然に生まれると考えています。
楽しむ、確かめる、もう一度試す
今回のご寄附は、てくりばをゼロから始めるためではなく、これまでの手応えと課題を継続できる仕組みに変えるためのものです。今後1年間、仙台を中心に継続型ワークショップを年間10回程度開催し、延べ100人の参加を目指します。中心となるのは、ファクトチェックゲーム「うのみ」と生成AI体験会です。生成AI体験では作品づくりに加え、AIエージェントを使った情報収集やお店探し・予約支援など、暮らしに近い用途も扱います。必要に応じて、AIとの対話で小さなアプリをつくる方法や、3Dプリンタによる試作にも触れます。アプリ制作は「バイブコーディング」と呼ばれることもありますが、流行語やプログラミング技術を覚えることが目的ではありません。参加者の言葉が、実際に動く画面へ変わる驚きを体験するための一つの方法です。
教材に力を入れるのは、楽しい体験を会場の中だけで終わらせないためです。会場では学生に尋ねられても、自宅で同じ画面に出会ったとき、一度つまずくと再開しにくくなります。また、生成AIは答えや画面が毎回同じとは限らず、決められた手順を順番に覚えるだけのマニュアルでは足りません。そこで、迷ったときの戻り方、AIへ聞き直す言葉、情報を確かめる問いを、自分で試し直せる教材として残します。行政や制度について調べる場面では、AIの要約だけで結論を出さず、発信元が国や自治体の公式ページか、いつ更新されたか、成立した制度なのか、すでに施行されているのかまで原文で確かめます。「検索できた」で終わらず、「根拠に戻れる」ことを教材の基準にします。
大きな文字と画面写真を使った紙の手引き、操作に迷ったときに戻れる案内、早く終わった方の追加ミッション、家でも続きを試せる復習資料を用意します。教材は、参加者のためだけでなく、活動を続けるための設計図でもあります。学生スタッフには、代わりに操作せず、本人の言葉と判断を待つ伴走ガイドを共有します。参加者が迷った場所や盛り上がった問いを毎回記録して教材へ反映し、担当する学生や開催地域が変わっても、同じ姿勢と安全基準で実施できる形にします。
今後1年で固めるのは、教材、運営、地域連携の三つです。地域の団体と会場や参加者募集を支え合う連携まで含めて記録と改善を重ね、てくりばを特定の個人の熱意だけに依存しない、再現可能な活動へ育てます。
また、参加者が料金や無料枠を気にせず、性能のよい生成AIを安心して使える共用環境を整えます。個人で有料サービスへ登録する不安を減らし、文章だけでなく画像や音声も十分に試せるようにします。3Dプリンタは、材料や失敗分を含めて自由に試作できる状態をつくります。寄附金は、教材・ゲームの制作と改善、生成AIやソフトウェアの利用料、3Dプリンタの材料・保守、会場費、保険、安全管理、学生スタッフの移動、活動報告に活用します。
成果は、開催回数や参加者数だけでなく、初参加者数、再参加率、満足度、「自分でも新しい技術を試せる」と感じる方の変化で確認します。参加者から具体的なアイデアが生まれた場合は、希望する方と一緒に小さな試作品へ進みます。活動後には、写真、数字、教材の改善点、寄附金の使途をまとめたレポートを公開します。
新しい楽しみが、家族と地域へ広がる
最初に目指す成果は、シニアをすぐに「挑戦者」や「発明者」にすることではありません。新しい技術を自分から遠ざけず、安心して触れ、分からないことを尋ね、面白いと思えることです。新しい趣味ができる。同世代の仲間と作品を見せ合う。家族へ「こんなことができた」と話す。偽情報や詐欺に出会ったとき、自分で立ち止まって確かめられる。こうした小さな変化が、ご本人の自信と、ご家族の安心につながります。
その先で、学んだことを友人へ伝える人、地域活動で試す人、自分の経験から必要な道具やサービスを考える人が現れるかもしれません。課題解決やものづくりは、全員に求める到達点ではなく、楽しさと自信を積み重ねた人が選べる次の段階です。学生にとっても、技術を教えるだけでなく、相手の不安や生活背景を聞き、分かる言葉へ翻訳する学びになります。まず宮城で教材と運営方法を磨き、他地域で一緒に開催する仲間へ共有できる土台をつくります。
社会も、年齢で可能性を区切らない方向へ動いている
国の「高齢社会対策大綱」でも、年齢に関わりなく希望に応じて活躍し続けられる社会を掲げ、高齢期のデジタル等のテクノロジーに関する学び、身近な場での学習、多世代による社会参加、地域で活動する人材・団体の基盤整備を進めるとしています。てくりばが目指すのは、国の方針を説明することではなく、その方向性を宮城の地域の机一つから、楽しく参加できる実際の体験へ変えることです。
暮らしの手続や、土地、店の知恵、地域への思いを次へつなぐ仕組みも、少しずつデジタルへ移っています。けれど、てくりばで最初から複雑な制度を学ぶ必要はありません。まずは公式情報へたどり着き、AIの回答を原文と照合し、分からない点を家族や自治体、専門家へ尋ねられること。その土台ができた先で、希望する方と地域に役立つ案内や記録、小さな道具を試作してみます。詳しい社会背景や将来構想は公式サイトで丁寧に紹介し、寄附ページでは、最初の一歩を安心して楽しめることを中心に伝えます。
いくつになっても、初めてを楽しめる
新しい技術に初めて触れた方の表情が、緊張から驚きへ、驚きから笑顔へ変わる瞬間があります。その姿を見るたびに、年齢が可能性を閉じているのではなく、安心して試せる入口が足りなかったのだと感じます。
てくりばで大切にしたいのは、速く覚えることでも、立派な成果を急ぐことでもありません。「こんなこともできるんだ」「次はこれを試したい」という気持ちを、何度でも持てることです。その中から、いつか自分の経験を誰かのために生かしたいと思う方が現れたら、学生と一緒に次の一歩を支えます。
一度きりの体験会では、楽しさも安心も続きません。分かりやすい教材、自由に試せる環境、同世代の仲間、隣で一緒に考える学生がいる場所を、宮城で育てていきます。皆さまのご寄附によって、てくりばを「開催できるときだけ開く体験会」から、地域の方が次の機会を楽しみに待てる継続的な学び場へ変えていきます。その確かな土台が、まだ新しい技術を自分には関係ないと思っている方へ、「まずは楽しんでみませんか」と何度でも差し出せる入口になります。いくつになっても初めてを楽しめる地域を、てくりばと一緒につくってください。
ご寄附の方法
個人の方
クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済・郵便振替・PayPay決済・Amazon決済をご利用いただけます。
ページ内にある「寄附をする」ボタンをクリックしていただき、お手続きをお願いいたします。
※ コンビニ決済ではお申込みいただく店舗によって、上限金額が変わります。
法人・団体の方
2023年2月より法人・団体様もWEBフォームからのお申込が可能となりました。
寄附予定書によるお申込みに加え、WEBフォームからもお申込みいただけるようになりました。
WEBフォームでは、各種支払方法をご用意しております。
Amazon Payによるお申込み
①Amazonアカウントがあれば、面倒な情報の入力が不要に!
②領収書不要の場合は、より簡単にお手続きできます。
③100円からのご寄附が可能に(領収書なし・返礼品なしの場合のみ)
Amazon Payご利用で領収書不要の場合は100円からご支援いただけます。
※少額でご支援いただけるのはAmazon Payでのご利用のみです。
なお、Amazon Payでご寄附いただいた場合も、税制上の優遇措置を受けることができます。
(ただし、領収書発行の場合のみ)
Amazon Payからのご寄附はこちら▽
※ページ上部の寄附総額は、申し込み完了後、翌営業日以降に反映されます。
プロジェクトオーナー
てくりば
代表 奥山 彪太郎
ご寄附の特典
1,000円のご寄附(個人)
・お礼状
・寄附金受領証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド
2.東北大学 × ガネッシュ「学都の紅茶」
3.研一ピンバッジ
4.東北大学オリジナル栞”Hagi”
5,000円のご寄附(個人)
・お礼状
・寄附金受領証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド
2.東北大学 × ガネッシュ「学都の紅茶」
3.研一ピンバッジ
4.東北大学オリジナル栞”Hagi”
10,000円のご寄附(個人)
<応援月間特別返礼品>
・東北大学オリジナル野帳(ランダムでのお渡しとなります)
<通常返礼品>
・お礼状
・寄附金受領証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド
2.東北大学 × ガネッシュ「学都の紅茶」
3.研一ピンバッジ
4.東北大学オリジナル栞”Hagi”
30,000円のご寄附(個人)
<応援月間特別返礼品>
・東北大学オリジナル野帳(ランダムでのお渡しとなります)
<通常返礼品>
・お礼状
・寄附金受領証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド
2.東北大学 × ガネッシュ「学都の紅茶」
3.研一ピンバッジ
4.東北大学オリジナル栞”Hagi”
50,000円のご寄附(個人)
<応援月間特別返礼品>
・川内第2食堂普通カレー(貧食カレー)
<通常返礼品>
・お礼状
・寄附金受領証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド
2.東北大学 × ガネッシュ「学都の紅茶」
3.研一ピンバッジ
4.東北大学オリジナル栞”Hagi”
100,000円のご寄附(個人)
<応援月間特別返礼品>
・Kawatabi Cold IPA クラフトビール
<通常返礼品>
・お礼状
・寄附金受領証明書
・ご芳名を東北大基金HPに掲載(ご希望の方のみ)
・下記の中からお好きなものを1つお選びいただけます。
1.東北大学 × 珈琲工房いしかわ 東北大ブレンド
2.東北大学 × ガネッシュ「学都の紅茶」
3.研一ピンバッジ
4.東北大学オリジナル栞”Hagi”
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